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臨床工学室

Department of Medical Information

スタッフ

臨床工学室

臨床工学室

臨床工学室は,平成4年1月に開設され臨床工学技士1名からスタートし,徐々に増員され現在4名が所属しています。臨床工学技士法で定められた以下の業務を担当しています。

高気圧酸素療法

 第1種装置SECHRIST社製2500Bを設置しています。施設の性格から、疾患はCO中毒,骨髄炎,低酸素脳症などさまざまです。生体情報モニターを必要とする患者様や人工呼吸器を使用する重症患者様にも対応しています。また、ペースメーカー植込み患者様に対しても安全性を確認した上で積極的に治療を施行しています。

体外循環(人工心肺、PCPS)

人工心肺を必要とする心臓手術では,技士2名で人工心肺操作等を担当しています。症例別では弁置換が主です。冠状動脈バイパス術は,ほとんどが人工心肺を使用しないoff pump CABGですが,自己血回収装置を使用します。平成22年に,様々な安全機能や自動記録システムPC-CAPTENが備わった最新の人工心肺装置に更新しました。また,経皮的心肺補助(PCPS)は,AMI,CPA(心肺停止)症例を中心に施行しています。

血液浄化療法

当院は,維持透析の施設ではありませんが,CHD,CHDF,血漿交換,血漿吸着,薬物吸着,エンドトキシン吸着,白血球吸着などさまざまな血液浄化療法を各診療科の依頼により,ICU,HCU,病棟で施行しています。また、血液浄化療法ではありませんが,体外循環の回路を使用しての脳低体温療法も行っています。

ME機器管理

平成19年4月に厚生労働省から改正医療法「医療安全関連通知」が発出され,医療機器を使用するための指針として医療機関に対して,医療機器安全管理責任者を置くこと等が義務付けられました。これを受け,当院では,同年6月,臨床工学室技士長に医療機器安全管理責任者の辞令が交付され,医療機器の安全性に対する責任が明確になりました。

平成20年6月には,医療機器安全点検システム“MARIS”を導入し,輸液ポンプや人工呼吸器等の管理がより効率的に行えるようになりました。端末を使用したタッチパネル・バーコード方式による機器の貸出返却システム導入は県下で始めてであり,これにより24時間体制の貸出返却業務が正確かつスムーズに行えるようになりました。“MARIS”に登録しているME機器は,2013年3月現在,611台で,購入年月日,修理履歴,貸出場所(設置場所)などのデータを把握・管理しています。
 生命維持管理装置を中心とした医療機器の専門家である臨床工学技士が,ME機器の購入から,運用,廃棄までをトータルマネージメントすることにより効率化が図られると同時に,安全性の向上にもつながります。業務としては,点検・修理を中心に,専用の測定器や治具を使用し,かなり高度な内容まで対応していますが,業者に依頼せざるを得ないこともあります。いずれの場合も,安全性を第1に考えています。台数不足時の機器レンタル,定期点検計画の策定~業者依頼,病棟でのトラブル時の対応など総合的なME機器マネージメントを行っています。また,点検・修理を行うにあたり,メーカー主催のメンテナンス講習会には数多く参加しています。

安全管理・教育活動

毎年4月に新採用となった看護師には,2日に渡り,実技を含めた医療機器研修を行っています。
内容はどの病棟でも使用する輸液・シリンジポンプ,医療用ガス,人工呼吸器等ですが基礎的初歩的なレベルです。
研修終了後には,教育業務師長と連携し,試験を行い,結果を分析の上,理解できていない点については,再度学習するようにしています。
 また,在職看護師に対しても医療機器についての学習会を行っています。これは看護部教育委員会と連携し年間計画を立て,実技を含めて行っています。(表参照)
 さらに,新任の医師・看護師(経験者も含む)に対して,入職時にME機器についての研修を行っており,当院の機器管理システムや機器の特徴,当院で起こりやすいインシデント等について説明しています。

 リスクマネージメント委員会には月に数十件のインシデントレポートが報告されますが,この中でME機器に関連したものについて医療安全管理室と共に臨床工学室で原因分析を行い,対策を講じています。
この内容も学習会に反映させ,機器が原因となる医療事故の撲滅に努めています。

 大分臨床工学技士専門学校と日本文理大学医療専門学校の2校から臨床工学技士の卵である学生実習を受け入れています。
県内では,上記のように高気圧酸素治療,体外循環(人工心肺)等の臨床業務~ME機器管理業務までトータルに学習できる数少ない施設です。

呼吸ケアチーム活動

 2010年の診療報酬改定により「呼吸ケアチーム加算」が新設されたことで,多くの施設で呼吸ケアチームの活動が始まりました。当院においても2012年4月に「呼吸ケアチーム」が発足し,同年7月より週1回のラウンドを中心とする活動が始まりました。チーム構成は,臨床工学技士,医師,看護師,理学療法士から成っています。その中で,臨床工学技士の役割は,人工呼吸器が安全に使用されているかのチェック,人工呼吸器の保守・不具合時の対応などです。技術面より我々がサポートすることで,人工呼吸管理上の安全性向上に寄与できると考えます。

学会活動

・日本高気圧環境・潜水医学会評議員,同技術部会常任幹事,同技術部会学術委員長,同技術部会会則・施行細則・その他運用規程策定委員会委員,同安全対策委員会委員,同地方会等検討委員会委員,九州高気圧環境医学会評議員 1名
・日本体外循環技術医学会会員,同九州地方会幹事 1名
・日本人工臓器学会会員 1名 
・日本呼吸療法医学会会員 1名 
・日本臨床工学技士会会員 3名

認定資格

日本高気圧環境・潜水医学会臨床高気圧酸素治療技師 1名
透析療法合同専門委員会透析技術認定士 1名
4学会合同試験委員会体外循環技術認定士 1名
3学会合同呼吸療法認定士 2名
日本生体医工学会第2種ME技術認定士 3名

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